2008年08月07日

『刑法総論 (新法学ライブラリ (17))』

『刑法総論 (新法学ライブラリ (17))』

行為無価値論の立場から刑法理論の状況を解説した教科・解説書です。


立場的には,構成要件・違法性・有責性のに立ち,行為論は,社会行為論としての「客観的目的的行為論」。因果関係は,合法則的条件関係説,錯誤論は具体的法定的符合説。二元的行為無価値論に立つ。責任論は実質的規範論で,厳格責任説。不能犯については,具体的危険説。共犯では混合惹起説で「制限的な行為共同説」に立つ。ざっとこんな感じです。

読者として想定しているのは,「繰り返し読んで理解を深めていって戴ければ,現時点での我が国の犯罪論の概況が把握できる」ということから,すでに他の本で刑法総論を学んでいる人を想定します。ということで試験向きではないです。もっとも,学説の素描は丁寧になされているので,分かりやすいともいえますが,その分だけ冗長になっているようなのはしょうがないのかなぁと思います。分かりやすいので,ちょっと刑法総論が苦手という方は刑法総論 (新法学ライブラリ (17))時間があれば読んでみる価値はあると思います。

posted by まったりな。 at 05:01 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック