2009年05月29日

『法人税法-実務と理論』

法人税法-実務と理論

法人税法の条文だけでなく,考え方や問題点を理解したい大学生・大学院生および制度改正に追いつけていけず勉強が必要になっている実務家に役立つ実務と理論のバランスがとれたテキスト。


法人税法の条文構造がイマイチ,シックリこなかったので,読んでみた本。新司法試験の租税法選択のためには,第1編 総論の1章から4章までと第2編を読めば足りると思う(わずか140ページほど)。だいたい法人税法は,所得税法と異なり益金と損金という概念を理解して基本的な部分さえ押さえればなんとなかるはずなので,時間がある時に,この本で法人税法の条文・施行令・通達などを出てくる度に眺め(これで条文構造をつかめればなお良い),その他に条文の趣旨が書かれている部分に線を引くなり,メモしておけば足りると思う。それより所得税法がメインなので,スタンダード所得税法などで知識を入れ,ケースブック租税法 第2版で具体例や判例の射程を理解しておく方が良い。その上で,応用として理解するのがよいと勝手に思っている。そのため,この本を読む前に所得税法の基礎知識を得ておく方が良い。

第3編 法人税の論点,第4編 法人税の手続き,の部分は実務家向きでこの本がかなり欲張りな本だということである。我慢して読んだけど,租税回避の部分とか多少興味を持ったが試験レベルをはるかに超えるものだと思います。興味のためとかでない限り試験の対策として要らないかなと思います。もちろん,将来に専門にするつもりなら読んでも良いと思う。飽きさせないためにQ(問い)が用意されて,回答のための手がかりがあるはずなのだけど,一言でも回答があった方が独学のためには親切だと思う。この辺は改善を望みたい。

posted by まったりな。 at 06:00 | 東京 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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