2009年07月30日

『立憲主義と日本国憲法』

憲法の基本書だと,芦部信喜『憲法』憲法〈1〉憲法〈2〉がすぐに浮かびます。立憲主義と日本国憲法は憲法を初めて読む人向けに憲法の基本原理をできる限り易しく説明することを目的にした本です。まったくの初学者は373ページからの学習の手引きを先に読んでから本書を読むのがよいでしょう。

ちなみに芦部憲法とどちらかということならば初学者には行間を読まなくても良い分『立憲主義と日本国憲法』の方が読みやすいのではないかと思います。高橋先生の自説を述べているところもありますが,通説的な見解を踏まえて論じられているので問題はないです。あと,芦部憲法と同じように統治の部分が物足りないというようなことありますが,基本事項にはほとんど触れられているので欠点とうほどでもないとおもいます。

あと,すでに勉強が進んでいる人にはまとめてとして知識の確認用に試験前などに読むのがよいのではないでしょうか。判例の言及がありますが,本書の対象者が憲法を学び始めた人なので,判例を百選などで補う必要はありますが,そのぶん各論点を網羅的に触れようとしているほか,人権の問題に対するアプローチにも物足りないながらも触れられているので参考になるはずです。
立憲主義と日本国憲法立憲主義と日本国憲法

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posted by まったりな。 at 19:42 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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