2009年12月31日

『テロリズムの罠 左巻』

テロリズムの罠の左巻です。なぜか左右に分かれいます。別にどちらを先に読んでも良いので左右に分けたのでしょうか。角川学芸WEBマガジン 『WEB国家』をまとめた本です。WEBマガジンの読者はあまり読む意味がないのかもしれません。

現在の日本の状況を様々な問題を取り上げて読めるところが良いところ。しかし,2008年の状況を主に書いているので,激動の昨今からはテンポが遅くなってしまうかな。でも冷静に昨年のことを考えるのも悪くはないかもしれない。副題のあるとおり一貫しているのは新自由主義社会の問題点です。簡単に言えばコイズミ改革は失敗するべくして失敗して,なお日本初回を痛めつけ続けるのが分かるという意味では読んでいて哀しくなるわけです。新自由主義の問題点は”はしがき”に述べられているので,この部分を読んで興味がなければ読まない方が良いかもしません。

その他の本書は国家論についても論じられているわけです。社会と国家の関わりについて,また,日本国家独特なのかもしれませんが官僚性についてとの関わりについても読む価値があるとも思います。あと,いままで全然知らなかった”葉山嘉樹”とか”権藤成卿”とかについても書かれていて時間があればもう少し突っ込んだ形でこれらの人物についても読んでみたいなぁと思わされたので文章としては上手いと思います。

ロシア関係の専門家として”第7章 支持率2パーセントでも政権は維持できる”と”第8章 北方領土と竹島”は参考になりました。もっとも,第7章は,選挙関係について論じた本などを読むとまぁ普通のことかなぁという印象を受けました。”第6章 情報漏洩”は防諜というインテリジェンスについて論じているのですが,あえて本書で取り上げなくてもいいような内容ではないでしょうか。インテリジェンス関係の本は他にも書いているので,そちらを読んだ方が面白いと思います。

テロリズムの罠 左巻  新自由主義社会の行方 (角川oneテーマ21)テロリズムの罠 左巻 新自由主義社会の行方 (角川oneテーマ21)

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posted by まったりな。 at 05:00 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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