2010年01月01日

『テロリズムの罠 右巻』

左巻につづいて右巻です。思想戦と書いているように思想についての突っ込んだ形で書かれいます。左巻と比べるとかなり歯ごたえがあるはずです。とくに”第2部 甦るファシズム 新自由主義が〈アトム化した個〉の行方”に入ったところから素養がないとかなり厳しいと思います。それでも頑張って読む価値があるかも?まぁ新自由主義への処方せんということなのかもしません。

”はじめに”の部分で,バラク・フセイン・オバマ大統領のシカゴにおける勝利演説の一部を引きながら全体主義の危険性を感じるとと書いている。なんか感じ方がちがうのかしらんと思うのだけど,熾烈な大統領選挙を1年以上続けてある意味で国論の分断が起きているのを大統領として国民の意思統合から”アメリカ”と言う国の代表として,国民から信託を受けて大統領としての職務を全うする演説だとおもったのだけれど。あえて全体主義の危険があると警鐘を鳴らしているのかなぁ。コイズミ政権下の社会状況をどう捉えているのか聴いてみたい。

”第2部 甦るファシズム”の第5から7章”恐慌と不安とファシズム”は未だに良く読まないと理解できない。難しいので飛ばして後で読んだ方がいいのかも。あと,”第1部 血と帝国の思想戦”ではロシアと中国が取り上げられています。面白いですが現状の説明に終始している感じのなのでなるほどねというので終わってしまいます。”第8章 雨宮処凛、あるいは「希望」の変奏”は中産階級が没落して日本の国力が著しく落ちている事への警鐘で普段は見えないリアルな社会状況を切り取って書かれています。現状認識としては同じ様な思いなので納得できました。

その次の”第9章 新帝国主義と〈暴力〉の弁証法”では中谷巌の『資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言』が新自由主義からの懺悔の書だとしても内容ガッカリする点については触れないのはどういうことなのだろう。その他,田母神論文を本書に書いているように変な読み方をするのが多数だとしたら警鐘を鳴らしているのように日本は既に終わっているのだろうなぁとガッカリした思いだけが残りました。

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プチ株とPDA・PCと。: 『資本主義はなぜ自壊したのか』

posted by まったりな。 at 05:00 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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