2010年11月06日

『暴走検察』

検察の捜査がおかしいのではないかという週刊朝日の一連の記事を時系列にまとめた本です。ジャーナリストの二木啓孝によると東京佐川急便事件くらいからどうも検察はどうかしているのではないか疑いがあったそうです(文化放送での話し)。私がおかしくなっているのではないかと思ったのは三井環事件です(検察の裏金告発問題に関連した事件。詳しくは三井環ホームページで)。一時はホントに検察に殺されるのはないかと心配しましたが,208ページで対談されています。

この本を読むと検察がどうにもならない組織に成り下がっているのではないかという事例のオンパレードです。読むに耐えないようなダメ組織です。あと,この本では記者クラブメディアが検察庁の御用組織として手先のように振る舞っていると言うことがよく分かります。とくに「官報複合体」の欺瞞と恐ろしさがよくわかります。同所の88ページには「官僚とメディアが作る『官報複合体』によって,日本人は長年,洗脳されてきた」という風に書かれています。他にも245ページの「民主党政権の改革の主な対象はメディアと官僚機構だということ」(神保哲生)というのが重みのある言葉であると思えます。

本書では西松献金事件など著名な事件がかかれていますが,石川知裕議員の女性秘書への任意捜査(151ページと158ページあたり)については衝撃を受けました。こんなことが許されるのでしょうか。これを詳報しない記者クラブメディアはキチガイとしか思えません。本来の権力の監視という使命を忘れているとしか思えません。そのほか,上杉隆と立花隆の隆隆対決は詳しく分かりませんでしたが上杉隆が展開している批判の内容はよく分かりました。立花隆のような資料を読みこんで分析するようなジャーナリストもありではないかと思うのですが資料の信用性などが問題となりますね。
暴走検察暴走検察
上杉 隆 週刊朝日取材班

朝日新聞出版 2010-04-20
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参考リンク
三井元検事 「検察は政権と取引をした」: 田中龍作ジャーナル

posted by まったりな。 at 13:42 | 千葉 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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