2011年08月05日

『昭和・戦争・失敗の本質』

昭和・戦争・失敗の本質昭和・戦争・失敗の本質
半藤 一利

新講社 2009-09
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さいきんは戦後というと湾岸戦争をいうらしいとかいろいろ聞くが太平洋戦争から民主主義国家・日本が始まったのは間違いないので,8月15日が近いことだし何か読むかと思って買ってきました。雑誌の記事などをまとめた本なので,どこからでも読み始めることは出来ます。その反面,ちょっと津込み不足だなと言う印象です。

最も印象に残ったのは
自分の見方を持つことなくしては,敵視を楽しみ,そこら会議や教訓を多く引き出すこと出来ないのかもしれない(73ページ)
その後に展開される歴史教育なども一読の価値はあると思います。また,「敗戦への道と鈴木貫太郎」(185ページ以下)では,当時,総理大臣であった鈴木貫太郎が果たした役割について簡単に触れられている。この部分を読んでこうした人間ドラマがあったのかとビックリするとともに感動しました(「聖断 昭和天皇と鈴木貫太郎」という本を書いていたりしているのも最近知った。)。

また,著者が山本五十六の日本人観を書いているのですがそのまま今でも通用するのでしょう。
熱狂し熱情にかられ動揺しやすい国民性が,彼の骨身にしみていた。そして戦死するまで日本人の集団性に対する悪阻を抱き続けた。
民主主義はベストではないがベターではあるのですが,上手く機能するには民度が高いことが必要になるのだなぁと改めて考えさせられます。その民度はいったいどうしたら高められるのかなぁと。また,文章の恐ろしところというか対英米戦争の開戦の詔勅には記載されなかった「国際公法の条項を守れ」という文章がなかったところです(41ページ)。もしかしらこの文章があったら,太平洋戦争における国際世論への配慮の無さや捕虜の扱いについての条約違反などのおかしな事象が減ったのかもしれません。

その他,「ルーズベルトの甘い言葉」では,国際政治のシビアなところ,「愛誦歌は「インドネシア・ラヤ」」では,まともな日本人もいたということを知ることが出来ます。軽く読める本であるのでオススメです。

posted by まったりな。 at 21:58 | 千葉 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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