2011年12月29日

『十字軍物語3』

十字軍物語〈3〉十字軍物語〈3〉
塩野 七生

新潮社 2011-12
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十字軍物語の最終巻で第三次十字軍以降が本書にでいています。本書のメインは第三次十字軍でのリチャード1世(獅子心王)のサラディンのやりとり(戦争を含めた)と第六次十字軍の神聖ローマ皇帝フリードリッヒ2世とアル・カミールのやりとりが中心になるでしょう。これとのコンストラストでフランス国王(聖王ルイ(ルイ9世),フィリップ4世)のダメさ加減がものすごく際立っています。本書ではリチャード1世の活躍の方に紙面を割いているのですけど,フリードリッヒ2世の冷徹さの方が印象に残りました。目的を違えずに,その目的のために効率よく軍事/外交をすすめていくあたりがとくに印象に残ります。”十字軍後遺症”ではテンプル騎士団の壊滅,フィリップ4世による教皇のアヴィニョン捕囚などへの影響が書かれています。これまでの十字軍の物語を読むと純粋に善意(信仰吐露による活動)がどんなに酷いことになるかが分かりました。

posted by まったりな。 at 23:04 | 千葉 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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