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第144回(平成22年度下半期) 直木賞を受賞したそうで,道尾秀介の本は初めて読みます。 なんか物語が淡々と進んでいって,しかも少年である主人公をやその仲間を丁寧に書いているので,これって純文学なんかなぁという感想を前半部分ではもちました。子供の残酷さなどが出てきてあまり面白くないなぁとおもうのですが,4章あたりから,だんだんと慎一と鳴海の親同士の関係などがだんだんと深まって,それに対する慎一と鳴海の心情や春也が慎一に嫌がらせのメッセージを送っていたことが分かるなどのあたりから読ませる感じを受けました。もっとも,話自体がどうも感情移入が出来ないのは余りストーリーが淡々とん進んでいく部分が多すぎるからでしょうか。また,ミステリーとしても読むするとちょっと面白味に欠ける感じがします。あまり怖さが感じられないからです。